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2021-11-06 21:27:00
中国予言書「皇極経世書」で見る2022年の運勢
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「天地人の運勢鑑定」 を主宰している福岡占いの館「宝琉館」館長の深川宝琉です。
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2022年(令和4年)の運勢は一体どうなっているのか――。
ここでは、九星気学で見る2022年(令和4年)の運勢を一白水星(いっぱくすいせい)、二黒土星(じこくどせい)、三碧木星(さんぺきもくせい)、四緑木星(しろくもくせい)、五黄土星(ごおうどせい)、六白金星(ろっぱくきんせい)、七赤金星(しちせききんせい)、八白土星(はっぱくどせい)、九紫火星(きゅうしかせい)の順で紹介していきます。
さらに、九星気学で見る2021年(令和3年)の運勢を一白水星(いっぱくすいせい)、二黒土星(じこくどせい)、三碧木星(さんぺきもくせい)、四緑木星(しろくもくせい)、五黄土星(ごおうどせい)、六白金星(ろっぱくきんせい)、七赤金星(しちせききんせい)、八白土星(はっぱくどせい)、九紫火星(きゅうしかせい)の順で紹介しています(←クリックしたらリンク先に飛びます)。
2022年(令和4年)がどのような年になるのか。
そろそろ気になる時節になりました。
その年の国運、世の中がどうなっていくかを予測していくのは占術によって見える側面が変わってきますね。
では、2022年(令和4年)自体の意味は皇極経世書では、どうなると示されているでしょうか。
中国で国運を占う上で参考になる象数易で世の中の出来事を当てはめて予測していく「皇極経世書」では、2022年は世界的には易64卦の中の水火既済(すいかきせい=勝って兜の緒を締めよ)となります。
2015年の年卦は風雷益(ふううらいえき)、2016年は震為雷(しんいらい)、2017年は火雷噬嗑(からいぜいごう)、2018年は沢雷随(たくらいずい)、2019年は天雷无妄(てんらいむもう=成り行き任せが良い時)、2020年は地火明夷(ちかめいい=無能を装い、引き下がる時)、2021年は山火賁(さんかひ=見栄を捨て内面充実の時)でした。
2022年(令和4年)は、ようやく令和に改元されて激しい価値観転換の混乱を超えてようやく少し落ち着きを取り戻していきますが、地震や天災などの天変地異や突発的な事故、コロナの再感染拡大など予断を許しません。
2022年を象徴する易経の63番目の卦である「水火既済(すいかきせい)」は陰と陽がきれいに重なった中和ハーモニーを奏でる「完成」を意味する卦です。
下卦が火、上卦が水。
火も水もバランスよくあって物事が完成した形です。
しかし水が上なので、水が蒸発したり、煮えたぎってこぼれ出たりすると、その完成は永続はしないので、「勝って兜の緒を締めよ」ということになります。
小さな事は通じるが、大きな事をしようとしても通じない時。
最初は吉でも最後は乱れる。
つまり、功なり名を遂げた後、前半は良く見えても後半、乱れて収拾がつかなくなる暗示があります。
ですから、完成した後、それをいかに維持し続けることができるか、新規で始めることは避け、今以上のものを求めないことを心がけることです。
新規で新しいことを始めると、それをスタートした途端、やる気が失せ、失敗していく時期。
欲深い人間にとっては、この中庸の精神を保つことが難しく失敗しやすいですが、謙虚に自分の身の程を知って今後を一歩一歩歩み続けようとする者にとっては乗り越えられる大切な山場です。
中国の予言書「皇極経世」は、あくまで中国を中心とした預言です。
中国の習近平政権が対米、対日、対ヨーロッパでどのような外交、軍事、経済政策を打ち出していくか。
国内政策では国内経済成長率がかなり下がり、不動産問題が深刻化する中、2022年2月の北京冬季五輪の後、中国の内政、外交がどうなっていくのか、隣接する日本にとっては避けられない課題です。
とくに北京五輪をボイコットする国々もあり、対中圧力は国際的に広がっています。
日本でも衆議院選挙で与党が安定多数を確保しました。
しかし、もし、都民ファーストの会が国政に上がっていれば東京では自民党は大敗した可能性があり、かなり運が良かっただけです。決して圧勝ではないですね。
小さな事ができるが、大きな事はなかなかできない。
ただ、来年夏には参議院選挙があり、そこを分岐点に国運が上がるか、下がるか、決まっていく潮目です。
そのあたり、中国の予言書「皇極経世」は警鐘を鳴らしているように思えてなりません。
中国で国運を占う上で参考になるのが、象数易で世の中の出来事を当てはめて予測していく「皇極経世書(こうきょくけいせいしょ)」という書です。
壮大な易による宇宙観、歴史観が展開される北宋時代の儒学者・邵雍(しょうよう 1011―1077)が著した易の奥義の内容となっています。
李之才(りしさい)(980―1045)から「図書先天象数の学」を授けられ、これを継承しながら「先天易(えき)」と称する易学を樹立。
主著「皇極経世書」は「数」の哲学を駆使しながら、宇宙の生成展開を通観して編年に治乱興亡の事を記す歴史年表をつくり、中国では本格的な予言書とされています。中国では、私が研究を続けている中国予言書「推背図(すいはいず)」と並ぶ予言書です。
ここでの易の計算方法を説明するのは省きますが、この占法によると、2004年~2013年の10年間は火水未済(かすいびせい)の十年間でした。
そして、2014年からは新たな10年のスタートの時となります。
2014年~2023年の10年間は統運卦が火風鼎(かふうてい)四爻(よんこう)で値運卦は火風鼎四爻が変じて山風蠱(さんぷうこ)四爻になります。
ですから2014年からの10年間は、易の火風鼎四爻、山風蠱の卦辞(卦の意味の説明)と爻辞(爻の意味の説明)を見て解釈していく必要があります。
まずは2014年からの10年間は表面上は火風鼎四爻の状態にあるということです。
火風鼎(かふうてい)の鼎(てい)とは、三本の足で支えられている「かなえ」のことです。三本の足は協力と安定を示し、三本足が最も安定し、三人が力を合わせて思い物を支えていくイメージを表しています。
新しいものを加えて内容を改める時です。
私は広東省を旅した時、この火風鼎を象徴する山に登り、その山の上には、巨大な鼎の銅像が建立されていて、その意味をしみじみと考えたことがありますが、そのイメージです。
では、易経では火風鼎四爻はどう説明してあるのか。
「鼎折足。覆公餗。其形渥。凶(ていあしをおり、こうのそつをくつがえす。そのかたちあくたり。きょうなり)」
「公式の宴席で鼎の足が折れ、料理が散乱してしまう。大失態だ。重刑に処せられる。凶」という意味です。
この卦を解説した象伝(たんでん)では「公の餗を覆すとは、信(まこと)にいかんせん」とあり、信頼関係がないために鼎が折れてしまったのだと解説しています。
ですから、この10年間、信仰や信心、文化、習俗、慣例、制度、形態などが瓦解してバランスを崩し、組織や集団、巨大なグループが傾いたり、体制や統治組織が覆されたりする時期になるということです。
既得権益者が崩壊に直面して敗れ去り、前途は決して楽観できないので、「信じる」とは何かを熟考し、自問自答する時代になるということでもあります。
さらに言えば、火風鼎四爻を変じると、裏の意味として山風蠱(さんぷうこ)四爻が示されているということになります。
山風蠱四爻は易経に「裕父之蠱。往見吝(ちちのこをゆたかにす。そそぐときはりんをみる)」とあります。
意味は「父の難事をのんびり傍観する。やってもうまくは行かない。志を得ずして吝」です。
山風蠱(さんぷうこ)の蠱(こ)は、皿(器物)を虫が食い荒らしたり、皿に盛った食物に虫が湧いていることを意味しています。内部が腐敗して混乱が進行する状態で、早く処置すれば災い転じて福となすことができる時期です。
この十年間、腐敗が進めば道筋が整わず、収拾不可能な難局に突発的に巻き込まれる可能性があり、決して前途を楽観できないという意味です。
皇極経世書での期間の単位は次のようにマクロとミクロが精緻になっています。
1元=12會=129,600年=60卦 (抽去 乾、坤、坎、離四卦)
1會= 10,800年= 60/12 =5卦
1卦=108,00/5=2160年
1卦=6爻
1爻=2160/6=360年 (大運)
1大運 =1爻變= 360年
1中運 =6爻變= 60年
1小運 =6爻變= 10年
各卦所統攝之象:
子:復、頤、屯、益、震(共10800年,每1卦2160年)
丑:噬嗑、隨、無妄、明夷、賁(共10800年,每1卦2160年)
寅:既濟、家人、豐、革、同人(共10800年,每1卦2160年)
卯:臨、損、節、中孚、歸妹(共10800年,每1卦2160年)
辰:睽、兌、履、泰、大畜(共10800年,每1卦2160年)
巳:需、小畜、大壯、大有、夬(共10800年,每1卦2160年)
午:姤、大過、鼎、恆、巽(共10800年,每1卦2160年)
未:井、蠱、升、訟、困(共10800年,每1卦2160年)
申:未濟、解、渙、蒙、師(共10800年,每1卦2160年)
酉:遯、咸、旅、小過、漸(共10800年,每1卦2160年)
戌:蹇、艮、謙、否、萃(共10800年,每1卦2160年)
亥:晉、豫、觀、比、剝(共10800年,每1卦2160年)
この精緻な法則に照らし合わせてみると、現在、近未来が見通していけます。
西暦2019年から2020年以降の動きは以下の部分に当てはまります。
- 午會:大過卦→現在は午會で沢風大過の卦象の意味あり
- 大運:姤卦360年 (西元1744年-西元2103年)→大運で見ると現在は天風姤の卦象の意味あり
- 中運:鼎卦 60年 (西元1984年-西元2043年)→中運で見ると、現在は火風鼎の卦象の意味あり
- 小過:蠱卦 10年 (西元2014年-西元2023年)→小運で見ると、現在は山風蠱の卦象の意味あり
- 年運:屯卦2014年、益卦2015年、震2016年、噬嗑2017年、隨2018年、無妄2019年、明夷2020年、賁2021年、既濟2022年、家人2023年、豊2024年、革2025年、同人2026年、臨2027年、損2028年、節2029年、中孚2030年、帰妹2031年、睽2032年、兌2033年、履2034年、泰2035年、大畜2036年、需2037年、小蓄2038年、大壮2039年、大有2040年、夬2041年、姤2042年、大過2043年
世卦=30年運(1984~2043年)は中国にとっては火風鼎(かふうてい=大国としての基盤をしっかり固める時)、十年卦(2014~2023年)は山風蠱(さんぷうこ=腐敗に注意)となっています。
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